エビネの植え方(用土・鉢)

エビネの植え方について

エビネの植え方における用土と鉢についてご説明します。

用土

えびねの用土は、これでなければだめだというものは、ありません。水遣り頻度さえ、間違えなければ何でも育てられます。

水苔でも、畑や山の土でも十分良作が出来ます。杉皮を使用したクリプトモスや粉砕樹木をペレット状にしたSUGOI-neなども好成績であると聞きます。

個人個人の作場環境及び、水遣り頻度等を考えオリジナルの用土を使ってください。

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クリプトモスSUGOI-ne

私は、水遣りの管理が楽な軽石植えで栽培しています。

用土は日向土、軽石などの水はけの良いものと硬質赤玉土、硬質鹿沼土、日光砂など保水性の良いものを混合し、腐葉土やバークを少し加えます。鉢の材質(プラスチィック、素焼き等)や、置き場環境などによって鉢内の乾き具合が違うため用土の混合割合はケースバイケースで考えるようにします。

通常、使用している用土は日向土と硬質鹿沼土を等量混合し、バーク(ネオソフラン)を5%位入れます。

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日向土
大、中、小
硬質鹿沼土
大、中、ネオソフラン

また用土は使用前に微塵を抜くために、篩にかけ、水洗いし、保管しておきます。

微塵が残っていると、多孔質用土としての機能を十分に生かし切れなかったり、鉢内で微塵が粘土状になり、根腐れの原因になります。

用土洗浄

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バケツ、スコップ、篩、育苗トレイを用意する。 バケツに用土を入れ、水を注いだ後、スコップでかき回す。トレイに取り出し、水を掛けながら、微塵を完全に洗い流す。
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バケツの底に残った砂利。石ころは廃棄する。ビニール袋に入れ乾かないように封をし、保管する微塵を取り除いた、硬質鹿沼土、日向土

用土作成

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微塵を取り除いた、硬質鹿沼土、日向土硬質鹿沼土、日向土を当量用意各用土を当量入れ、ネオソフランを加える。
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均一に混ざるように振りかける。スコップで均一になるようにかき混ぜる。

鉢は実用上の面(値段、軽さ、清潔)から、プラ鉢がベストで菊鉢や観音鉢を使ってます。

展示会では、観賞上優れているため陶器鉢なども使用されますが、高価です。やや深めの鉢ならばプラ鉢でも素焼きの鉢でも差し支えありません。通常5~6号鉢を使用。

水はけがよいように鉢穴は大きいものを使います。

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